おハルのピアノの発表会カッコ良かったなぁ〜
ぼくもピアノ弾けるようになりたいなぁ〜
あ、カメゾウ!ぼくね、ピアノ始めることにしたの♪
え、そうなのー!?いいなぁ〜!ピアノ持ってたんだ?
持ってないよ。
ママが電子ピアノなら用意するよって言ってくれたの♪
だから探してる〜!
電子ピアノかぁ〜。たくさんあるよね。
そういえばおハルが電子ピアノ持ってるって言ってたかも!
ヤッホー!電子ピアノ歴10年のおハルだよ。
選ぶポイントは5つ!まかせて〜!
わぁ〜い!よろしくお願いしまーす♪
ぼくも聞いておこうっと♪
こんにちは、元ピアノ&リトミックの先生のさいだえりです。
お子さんにピアノを習わせたい!
アコースティックピアノ(生ピアノ)が良いのは分かるけれど
- 置く場所がない
- 近所迷惑にならないか心配
- 高くてなかなか手が出せな
- 子どもがいつやめるか分からないのに買えない
このように悩んでいるママさんは多いと思います。
その解決方法として今回は、電子ピアノの選び方についてお伝えします!
電子ピアノと聞くと生ピアノに劣る代替品と考えがちですが、それは昔の話。
最近の電子ピアノはすごいです!
電気屋さんの光るキーボードもいいのですが買う前に一度こちらを読んでご検討いただけると、元ピアノの先生としても嬉しいです。
ピアノ初心者のママでも分かるようにポイントを5つに絞りました!
これを知っているとお子さんに合ったピアノを選べますよ♫
では、はじめに電子ピアノのデメリットから簡単にお伝えします。
電子ピアノのデメリット
- 生ピアノよりも鍵盤のタッチが劣る
- 音量調整機能で簡単に音が出せてしまう
- 電源が必要
- 生ピアノよりは耐久性が劣る
どんなに高級な電子ピアノでも、やはりアコースティックのピアノの鍵盤感覚には敵いません。
レッスンやピアノの発表会で演奏するのはアコースティックのグランドピアノがほとんどなので、少し違和感は感じると思います。
音量が簡単に調整できるので、自分の指での音の調整の感覚がアコースティックピアノよりは獲得しにくいです。
そして当たり前ですが、電気がないと音も出ません。
耐久年数はメンテナンスにもよりますがアコースティックピアノは、最低でも約60年は使えます。
100年弾けたピアノもある程です。
電子ピアノは精密な電子機器なので残念ながら10〜20年くらいが目安になります。
私の今の電子ピアノは使い始めて10年ほどになりますが、まだ故障はなくいまだに現役で弾けています。
ですが、突然鳴らなくなるかもしれない時期には入っていますね。(ドキドキ・・・)
このようなデメリットはありますが、メリットがすごいです!!
電子ピアノのメリット
- 低コストで始められる
- 夜でも練習ができる
- 場所を取らず、移動も簡単
- 調律(年に1度の音あわせなどのメンテナンス)が不要
- 色んな音で演奏できて子どもが飽きにくい
- アプリで練習できる機種もある
- 録音が簡単
アップライトピアノ(縦型の生ピアノ)の中古品だとしても、最低30万〜40万円くらいは必要です。
その点、電子ピアノは数万円台からでも見つかります。
音量の調整も簡単にできる静音演奏や、ヘッドホンの機能で夜間や共有スペースでも練習がしやすいです。
サイズもアコースティックピアノよりもコンパクトなものが多いです。
場所を取らずに設置できるため、住宅事情の制約がある方にとって理想的です。
重さもアップライトピアノは200kgは超えますが、キャビネット型(据え置き型)の電子ピアノでも40kgくらいです。
また、電子ピアノには調律が要りません!
アコースティックピアノは弾いているうちにどうしても弦が緩んだりして音のバランスが崩れてきます。
そのバランスをメンテナンスするのが調律です。
年に最低1回は調律師さんに来てもらい、整えてもらう必要があります。
費用はおおよそアップライトで10,000円〜15,000円くらい。
まぁまぁの出費ですよね。
そして最大の魅力は色んな音が出せること!!
ピアノの音はもちろん、何種類もの音が備わっているので弾く楽しみが増えます。
お子さんがピアノの音に飽きてしまった時でも、音を変えるとまた弾きたくなります!!
これはアコースティックピアノではできないことです!
また、多くの電子ピアノには録音機能や、MIDI機能(電子ピアノの演奏データをコンピューターやスマートフォンに送ったり、受け取ったりすることができる機能)が備わっていて、演奏のスキル向上に役立ちます。
自分の演奏を聴くことはとってもいい刺激になります。
しかも環境音(不意の救急車のサイレン音など)は入りません!
発表会前の仕上げ練習にも役立つこと間違えなしです!
では、そんな素晴らしい機能を持った電子ピアノを選ぶポイントを5つお伝えします!
電子ピアノを選ぶポイント5選!
鍵盤・・・88鍵盤が必須・タッチ感
鍵盤の数はアコースティックピアノと同じ数の88鍵盤が最低条件です。
レッスンや発表会では必ずアコースティックピアノを弾くことになるので、鍵盤全体の幅を体感しておく必要があります。
88鍵盤に満たないもので弾くと、どこが基本の”ド”の位置か分からなくなってしまいます。
これはその子の練習の量とかで改善できるものではないです。
ピアノ導入時から自然と身につけられる環境が必須です。
その次に鍵盤を弾いた時の弾き心地です。
いわゆる、”タッチ感”です。
このタッチ感によって演奏感が変わります。
タッチ感とは鍵盤を押したときの指への圧力や反発力です。
他にも鍵盤のタッチ感に関係することがあります。
- 反応速度:鍵盤を押したときに音が出るまでの時間です。
この時間が短いと綺麗なトリル(2つの音の連続)や連打ができます。 - 重さ:鍵盤を押すために必要な力です。アコースティックピアノでは低い音の方が鍵盤は重くなります。
タッチ感はアコースティックピアノとできるだけ同じような感覚で練習するためにもとっても重要な要素です。
価格によって性能が大幅に変わるのが、このタッチ感だと思って間違えはないです。
各メーカーはいかにアコースティックに近いタッチ感を得られるかでいろいろ工夫されています。
機種によって、木製だったりよりアコースティック鍵盤に近い素材を使ったりしています。
タッチ感、、、88鍵盤、、、
メモメモ、、、
音源・・・サンプリング音源
電子ピアノにはアコースティックピアノの音を再現するために色々な技術が備わっています。
その技術として、サンプリング音源とモデリング音源の二種類があります。
サンプリング音源は、録音したグランドピアノの音を電子ピアノで再生する方法です。
おおよその電子ピアノはこの音源方法です。
録音された音をそのまま再生するのでリアルな音が出ます。
高級な電子ピアノでは、スタインウェイやべーゼンドルファーなどの有名な高級ブランドのピアノをサンプリングしています。
モデリング音源は、グランドピアノの発音の仕組みを模して、弾いた音を計算しその場で音を生成する方法です。
弾き方に応じて音を作ってくれるので豊かな表現力があります。
アコースティックピアノに近いですが高度な技術や処理能力が必要なので高価な電子ピアノにしか搭載されていません。
モデリング音源の方が音が豊かでいいとは思いますが、高価です!
そこまで資金に余裕があるのであれば純粋にアコースティックピアノをオススメします♪
好みに合ったピアノの音が収録されている機種を探すのもいいですね。
各メーカーの特徴です。
YAMAHA・・・アコースティックピアノのメーカーです。
自社の2種類のグランドピアノを採用していて、豊かでリアルな音色が特徴です。
KAWAI・・・アコースティックピアノのメーカーです。
自社の2種類のグランドピアノを採用していて、深みと繊細さが特徴です。
ローランド・・・電子楽器メーカーです。
アコースティックピアノは作っていませんが、音色や音量の変化が自然で表現力が高いです。
また同時発音数にも注目してみてください。
文字通り同時に鳴らせる音の数です。
さまざまな発音数がありますが、256音をオススメします。
低い数だと、複雑な曲を弾くときに音が途切れたり重なったりする可能性がありました。
でも最近では64音以上の機種が揃っているのでそこまで心配は要りません。
ピアノは一度に弾く音が少ないように思われますが、ペダルで伸びている音もカウントされるので思ったよりも鳴っています。
余談ですが、私が購入したときは256音が最高の数値でした。
しかし!
ローランドさんが2015年に無制限の同時発音数の電子ピアノを開発されていました〜!
びっくり〜!すご〜い!
ピアノの音源、、、256発音数、、、
メモメモ、、、
スピーカー・・・2〜6個
アコースティックピアノはピアノ本体全身で音が響きます。
響きは振動なので、弾いている本人も全身で音を感じています。
個人的な話ですが、私はペダルから伝わる振動がとっても好きです♪
その環境に近づけるために、各メーカー電子ピアノのスピーカーにも力を入れているようです。
スピーカーは音の広がりや立体感を出すために重要な役割を果たしています。
数や位置によっても音の聞こえ方は変わります。
お子さんにオススメの電子ピアノのスピーカーの数は、一概には言えませんが2個〜6個のモデルです。
コンパクトなもので左右に1つずつ、そこからグレードが上がるにつれて増えていきます。
お家の環境に合わせて選んでみるのもいいと思います。
スピーカーって大事なんだね!
機能・・・色々な機能で練習をサポート
電子ピアノには、アコースティックピアノにはない機能がたくさん備わっています。
- 録音や再生機能・・・ 自分の演奏を聴き直したり他人と共有したりすることができます。
- メトロノームやリズムパターン・・・ 正確なテンポやリズム感を身につけることができます。
- トランスポーズやチューニング・・・ 曲の調や音程を変えることができます。
- さまざまな音色やエフェクト・・・ ピアノ以外の音や、音を重ねたりできます。
お子さんがピアノの音での練習に飽きてしまったら、音を変えてみてください!
意外と楽しんで弾いてくれますよ♪
スマホや専用アプリに接続して練習する機能も各メーカーそれぞれ充実しているようです。
例えば、曲の右手を電子ピアノが鳴らしてくれて、左手をお子さんが弾く、といったものや、楽譜で出される音をピアノで弾くような音当てクイズがあったりと様々です。
お子さんの練習環境に合わせて機能面の内容で決めるのもありです!
クイズとか楽しそう〜♪
価格・・・10万円〜20万円のペダル付き
電子ピアノは価格で主に鍵盤のタッチ感と音質に大きな差がでます。
安いものでは数万円、高いものでは数百万円という差があります。
お子さんのピアノのレッスンの練習用基準としては、10万円〜20万円くらいの機種です。
ピアノの台が付いていて、ペダルが3つ付いているキャビネット型がオススメです。
「ペダルはまだ要らないのでは?」と思いますよね?
でも発表会の曲ですぐに使ったりすることがあります。
なのではじめからペダルが付いている機種を用意してあげて下さい。
音の響きが変わることが楽しくてペダルを踏みたい小さな生徒さんを何人もみてきています。
ぜひペダルありで♪
あとは、付属品のヘッドホンやペダル、椅子もチェックして下さい!
私は付属のピアノの椅子が硬すぎたので、アコースティックピアノで使うピアノ椅子を買いました。
安定感が全然違うので、買う際に試してみて下さい。
ぼくもペダル付きの電子ピアノ使ってるよ♪
まとめ
以上が、電子ピアノの選び方についての5つのポイントでした。
鍵盤・・・88鍵盤でタッチ感を調整できるもの
音源・・・好きなピアノ音源が入っているもの
スピーカー・・・お部屋の環境に合わせた数のもの
機能・・・アプリ機能など、お子さんの練習に合いそうなもの
価格・・・10万円〜20万円の間のキャビネット型ペダル付き
電子ピアノは、アコースティックピアノと比べて便利で多様な楽器ですが、その分選択肢も多くなります。
お子さんのピアノのレッスンに合う電子ピアノを見つけるためには、実際に試奏してみることもオススメです。
ピアノが初心者のママでも、音質や鍵盤感、操作性など自分の耳と手で確かめることはできます。
もちろん、お子さんの好みもあるかもしれません。
いろいろな機種があって迷いがちですが、メインは
お子さんが楽しくピアノを弾ける環境を整えてあげれるかです。
具体的な機種のご紹介は改めてお伝えします♪
お子さんに合った電子ピアノを手にして、素敵で楽しいピアノ人生が始まることを応援しています!
参考になれば嬉しいです♪
ではまたお会いしましょう〜♪
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